越前海岸の大味川河口から5kmほど入った山村が、僕らの住む福井市殿下(でんが)地区です。海岸からほど近いのに、山々に抱かれた谷筋に14の集落が点在しています。

昔は丹生郡殿下村という村で、養蚕、炭焼き、和紙の原料になるコウゾやミツマタの採集などで生計を立てていたそうです。1年半前、東京から故郷であるここ(私は親しみを込めて「殿下邑(でんかむら)と呼んでいますが)にUターンしてきました。

東京駅にほど近い八重洲にある酒類問屋にて日本酒の海外輸出マーケティングを担当し、海外にも頻繁に出張してた生活とは一変、東京時代に通った林業スクールの同期と立ち上げた林業法人「こしのくに里山再生の会」で山に入って林業をしながら、

地元の猟師さんに弟子入りしてイノシシやシカを獲ったり、

そのイノシシの骨で出したスープからイノシシラーメンを作って冬季限定でラーメン屋をやったり、

空き家になってしまった古民家を自分たちの手でリフォームしたり、

滝の下でテントサウナやったり、

あ、もちろん畑でいろいろな野菜を育てたりしています。

と、ここまで読まれた方の中には、「越前海岸盛り上げ隊」なのに何で山村?と、疑問に思われた方もいらっしゃるかと思います。我らが殿下邑は、越前海岸に面していないのですが、越前海岸国定公園の一部、そう、越前海岸は、源流から上流、中流、下流、そして河口までがとても短い=様々な生態系が凝縮している、日本でも非常に稀なエリアなのです。海も山も川もみんな、手の届くところにある、それが越前海岸のとても素敵な魅力の一つです。

次回もまた、「海にほど近い山のくらし」を紹介しますね。

こしのくに里山再生の会 松平 成史