風、雪、波

去年の暖冬に引き換え今年の冬は、大雪、高波と、自然が猛威を奮っています。そんな中、移住者の思いを書き綴ってみました。

お久しぶりです。ウェブマスターの伊藤です。

正月の越前海岸は、大雪に見舞われました。僕は移住して1年なので、通年の雪の降り方を知らないのですが、地元の人も驚くような大雪だったとのことです。

越前海岸は、海岸線を305号線という国道が1本通っているという、とても単純な地理的構造なだけに、この道の行き来ができなくなると、生活は大変困ってしまいます。

海岸沿いは海水の温度の影響で、雪が少ないと言われていますが、今回の大雪でやはり道路が寸断され、買い物や仕事のために移動することができなくなりました。

越廼サテライトオフィスの積雪の様子

今回は異常気象級のことだったかと思いますが、普段でさえも、東京に居た頃の気候・風・雪の感覚とは、違うことが大分あります。

晴れ間が見えていたかと思った数分後、突然に雪が降ったりしますし、雪もまた、刻一刻と、雨や雹(ひょう)に姿を変えたり、それらが交じった霙(みぞれ)が降ることもあります。

雪は、粒の大きさと風の様子で、いつも違う姿をすることに感動します。

海からの風が強い日は、海岸に真横から雪が舞い込み、丘の連なる曲面に沿ってさらに横に激しく流れたり、丘を登って舞い上がることもあります。

自分の住む集落 小丹生地区の様子

僕はまだ、冬のこの地域を味わって間もないですが、空の様子は休むこと無く激しく変化するので、「次」という瞬間は、いつも「今さっき」という瞬間とは違う、という感覚を真新しく感じます。

製材所の方が除雪に来てくださいました

雪の話も尽きませんが、昨日はというと、高波が凄かったです。
いつものサテライトオフィスの広場に、防波堤を越えた波がザブリとかかりました。

道路には、波が運んだ大きな石ころやゴミが散乱し、またも305号線が一部区間通行止めになったりしていました。

今日聞いた話では、地元の人にとっても十数年に一度の高波とのことでした。

数日前の夕日。ときには穏やかな天気が続くことも。

僕は、デスクワーカーという立ち位置から見るレイヤーでしか、まだ物事を観察できていません。農家や漁師になれば、もっと激しく様々なことを感じることでしょう。

今の僕はまだ、ノンキに恐怖し、道路の雪や瓦礫を撤去してくれた作業員の方に感謝します(もちろん微力ながら、集落の除雪も行いましたが)。

田舎に暮らすと一言で言っても、少なくとも僕の暮らしについては都会の暮らしの延長線上にあり、この自然の猛威と共にある、という実感が湧くとも湧かないとも、まだ言い難いものです。僕は、積極的に暮らしている、というより、まだ自治体に「守られている」という自覚のうちに暮らしています。

けれど僕だってもうすぐ37歳。地域を支えていく人材にならなくてはなりません。どこか、歯痒い思いで、今回の雪や波を見ていました。