「海を見る植物」作品展リポートその1

越前海岸はりいしゃ招聘アーティスト作品展「海を見る植物」を開催しました。田中彰さん、徳本萌子さんの作品展示の様子をお伝えします。

越前海岸盛り上げ隊の地域交流施設「はりいしゃ」については、このブログで何度も取り上げさせていただいていますが、改修が一段落してオープンした「ギャラリーはりいしゃ」での作品展は、木版画家鶴賀啓太郎の作品展、吹きガラス工房ワタリグラススタジオのガラス展に続き、この度3回目を数えます。

今回の招聘アーティストは、木版画家の田中彰さんと、ミシンで葉っぱを縫うなどユニークな制作活動をされている徳本萌子さんのお二人で、どちらも国内外の美術館での共同企画やレジデンスでの滞在制作を多く手掛けられてきた、若手でありつつ、ベテランのアーティストです。

田中彰さんの作品は、電熱ペンを使った細密な線で構成された木版画の数々ですが、木、土、水など、自然を鋭い洞察力で見つめ続けてきた田中さんは、今回、越前海岸で自ら釣り上げた魚達を、主な作品として展示されました。
モチーフから原寸で精工に写し取られた線は、単なる細密画として再構成されるのではなく、モノクロの木版画ならではの明暗の中で、独特の光を帯び、見る人を魅了します。

一方、徳本萌子さんは、ミシンで葉っぱを縫って、複数の葉と葉が繋がり合って出来たロープやオブジェなど、大変ユニークな作品を展示され、その奥では映像作品も投影されました。
また、越前海岸の岩の造形を、粘土で丸ごと「立体スケッチ」したオブジェや、越前海岸に自生する葉っぱを縫った作品など、海岸エリアのディテールを取り入れた作品もギャラリーに並びました。

次回、田中さんの「植物パステルを作る」ワークショップと、徳本さんの「ミシンで葉っぱを縫う」ワークショップの開催の様子をお伝えします。