農家民宿による教育旅行受け入れのご報告

昨年秋、万全のコロナ対策を施して、福井県嶺北地方では初の農家民宿による中学校の修学旅行生の受け入れを行いました。

農家民宿について

農家民宿とは一般の農家(漁業・林業も含む)を宿泊施設として「簡易宿泊所」の資格を有し、家人と共に寝食を共にしたり、様々な体験を経験することで、地域に一歩踏み込んだ旅行をしていただこうという趣旨のもとに行っている宿泊施設の事です。
私自身は農家民宿「いちろべぇ」を、2018年から経営しています。

いちろべえでの受け入れの様子

今回の受け入れは10月と11月の2度にわたり行いました。2校とも大阪の中学校で、「いちろべぇ」ではそれぞれ5名の男子を受け入れました。

滞在時間は約24時間!その中で3回の食事と約2時間の体験を行います。勿論就寝前には家族の団らんやゲームなどをして過ごしました。

今回の体験は近隣に生えている竹を使った、竹細工の体験や、竹でご飯を炊く「竹炊飯」等を行いました。大自然の中で竹を切る事や、それに細工をして「竹灯籠」を作るなど、中学生たちは初めての体験で、非常に喜んでいました。

たった24時間の触れ合いでしたが、別れ際にはお互いが涙ぐむぐらいに別れを惜しむようになっていました。これが農家民宿の良いところです。ただ単に知らない土地や知らない文化に触れるだけではなく、人と人が触れ合う事により、より地方の暮らしを理解し愛着や興味を持つようになり、自分の置かれている環境を見つめなおすことができるようになるからです。

又、受け入れる側も地元にいながらにして、知らない土地の話や文化に触れることができるので、あまり刺激のない平凡な生活にアクセントをつけてくれて、非常に有意義な時間となりました。

教育旅行受け入れまでの経緯

今回、嶺北初の農家民宿の受け入れをセッティングしたのは「教育旅行ふくい」と言う団体で、「福井県嶺北地方に修学旅行を誘致し、福井のPRと農家(漁業・林業)の副収入の目途をつけ、持続可能な地域活性を目指す」事と「都会の人に地方の暮らしや人々の営みに触れてもらいながら、将来の生き方を考えてもらう機会にしてもらう」事を目的に、今から6年前に発足しました。

都市部の旅行会社や学校にPRに回るという地道な活動を続け、6年目にして漸く最初の受け入れが実現しました。

今後は受け入れの数を更に増やすと共に、海外からの修学旅行生も獲得してゆく事が目標となっています。

まとめ

今回の大阪府内の中学生との交流を通じて、非常にたくさんの刺激と、情報をいただきました。又、日頃の生活では絶対に味わえない、人の心と心の交流と言うものも実感できて、非常に貴重な体験ができました。

今後もこういった活動を続けながら、地方でも、いや、地方だからこそ体験できる「豊かな生活」を実践して行きたいと思っています。

農家民宿いちろべえ 堂下雅晴