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手仕事の温もりが残る、海辺の古民家ギャラリー
越前海岸は、豊かな里海と里山に囲まれた、稀有な自然環境が特徴です。
同時に地域では過疎問題も深刻であり、古民家「はりいしゃ」は、過疎の波に対抗すべく結成した「越前海岸盛り上げ隊」がクラウドファンディングで資金を集め、仲間達の手でリノベーションを行ってきました。
はりいしゃは、日本建築の母屋に、西洋風の元鍼灸院が併設しています。
板張りの床や引き戸のガラス窓など、所々に昭和の懐かしい雰囲気が漂い、また意匠の凝った柱や建具には、シンプルな道具だけを使って職人の技でもって仕上げたような、そんな手仕事の温もりが残っています。
今は寂れた漁村ですが、海と山が近い独特な風土から育まれた食文化、世代を超えて熱い想いによって受け継がれてきた祭り、季節ごとの表情を持ち荒々しくも美しい日本海を望む風景など、この土地ならでは文化は、ここで暮らす人々の営みの中に、自ずと垣間見ることができます。
はりいしゃは、かつて当たり前のように存在し、今失われつつあるその価値を振り返り、再認識を試みる場所です。