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僕は集落の一員となった~2024年秋祭りを終えて

2024年10月13日、福井市越前海岸の各地で、地域それぞれの秋祭りが行われました。
僕の住んでいる町、小丹生町(こにゅうちょう)でも、神楽や神輿といった昔ながらの伝統に則った行事で、集落の皆さんが一緒になって、神様へ感謝の心を示しました。

進学や就職といった理由で集落を去っていった若い人たちも、この日だけはと戻って来て、秋祭りは格別な賑やかしい日となります。

僕は移住してちょうど5年になりますが、最初の3年間はコロナ禍で祭りが中止となっていたため、去年から初めて参加することとなりました。

2年目の参加にして、何というべきか、本当に素晴らしい祭りでした。
去年一緒に神輿を担ぎ、文字通りその重荷を共に担った仲間達とまた再開し、お酒を交わして(と言いつつ僕は全くお酒を飲めませんが。。)また同じ神輿を担ぐ喜びは、何とも言い難いものでした。
「来年もまた一緒に担ごう」、と約束してお別れした祭り後の昼下がりから夕暮れまで、僕は祭り後の高揚した気分が抑えられず、山と海を仰ぐことのできるこの町の風景に酔いしれ、一人高台の神社へと戻り、何とも言えない満足感に浸っていました。

5年を経て、福井市沿岸部の過疎は深刻さを増し、お世話になったオンちゃん達の何人かは亡くなってしまいました。
それでも、僕はこの町にずっと居続けるんだなと、それが許されるようになったのだなと、集落の一員になれたと悟ったような、そんな喜びが湧き出てきて止まらないのです。

ついでにこの日は彗星が来ていました。
なぜ、僕たち家族はここへ来たのでしょうか。そして退屈なく喜ばしい日々を手に入れたのでしょうか。
西の海を一望できる弁慶の洗濯岩から、尾を引く彗星を眺めながら、何か不思議な星の巡り合わせに想い耽りつつ、夜は更けていきました。

写真撮影: 父(祭り)、志野佑介君(彗星)

祭りの動画はコチラ → https://youtu.be/hc0czFx7bcw?feature=shared

この記事を書いた人

システム担当 / Qwel Design 伊藤大悟

2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
Qwel Design (クヴェルデザイン) として、web・システム制作、子どもプログラミング教室等事業を個人で運営。妻は版画ゆうびん舎を運営するおさのなおこ
隊内ではシステム担当で当サイトのwebマスターを担い、熱く実直に組織改善、地域課題にも向き合う。