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十一月の山の風のなかに リポート

2025年のアートプロジェクト第二弾は、福井市在住の彫刻作家、山田康貴さんをお迎えしました。

展示会「十一月の山の風のなかに」は、はりいしゃの主に3箇所の空間で作品展示を行いました。更にギャラリー手前の土間ではグッズ販売が行われ、母屋ではワークショップが、キッチンでは「モクテルバー」が開催されていました。

ギャラリースペース

梶井基次郎の著作「檸檬」をメインモチーフに、彫刻作品とそれらに呼応する平面作品によって構成され、著作を読んだことのある方もそうでない方も、この文学の世界に惹き込まれ、これまでない視点で文学と対峙する経験ともなったかと思います。訪れる多くの方が、母屋の縁側などで「檸檬」のページをめくるシーンも多く見られました。

蔵2階スペース

山田さん自ら蔵のスペースの最終仕上げにも関わってくださり、はりいしゃ始まって以来の土壁の蔵の展示スペースが生まれました。題材となった二つの文学世界が描かれた同時代へタイムトリップしたかのような錯覚さえ味わうことのできる、非日常。薄暗がりに灯るランプの美しい光の元、山田さんの作品世界に心静かに向き合える空間となりました。

母屋スペース

宮沢賢治を題材とし、ワタリグラススタジオで出たガラスの廃材を多く素材として使用し構成された内容でした。石の配置による庭からのアプローチも手伝い、「七ツ森」を中心に、母屋の空間全てに幻想世界が広がっていました。

土を感じさせる陶器と、ガラスの欠片たち、石たちが、賢治の作品世界から光と色彩の詩のような表現で命を吹き込まれている空間は、古い民家だからこそ感じ取れる、あたたかさや居心地の良さとともに作品世界を味わうことのできる稀有な空間となっていました。

奥の床の間には、同じく宮沢賢治の著作「よだかの星」を題材とした作品が展示されました。

グッズ販売

ポストカードやピンバッジ、ZINE等が販売されました。

ワークショップ&モクテルバー(11月22日)

福井市内の「古書灯台」と「そばに映像舎 あわい読書室」の協力によって素材を入手するところから始める、というユニークな仕掛けを取り入れたワークショップで、参加者自らの街から海辺への移動の過程さえも作品のエッセンスとして加えたい、という目的もあり、山田さんに倣って、小石にガラス片を接着し、作品を制作するワークショップが開催されました。作品は展示期間中、会場の好きな場所に飾ることができました。

ノンアルコールのカクテル「モクテル」バーでは、ワークショップで出来上がった作品からそのイメージでお飲み物をおつくりいただくなど、大変贅沢なドリンク提供をしていただきました。

写真撮影: 長谷川渡

この記事を書いた人

システム担当 / Qwel Design 伊藤大悟

2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
Qwel Design (クヴェルデザイン) として、web・システム制作、子どもプログラミング教室等事業を個人で運営。妻は版画ゆうびん舎を運営するおさのなおこ
隊内ではシステム担当で当サイトのwebマスターを担い、熱く実直に組織改善、地域課題にも向き合う。