みなさんこんにちは。国見盛り上げ隊です。
私達はもっと国見の魅力を知るために、国見に住む先輩方、移住者の皆様にインタビューをして、国見の魅力を再発見したいと思っています。さらに、インタビューについてブログに載せさせていただき、国見に在住している方、福井県内の方、福井県外の方々に国見の魅力、良さを発信していこうと思います。
第1回のインタビューは、越前海岸盛り上げ隊隊長の長谷川渡さんに来ていただきました。インタビューを通して、長谷川さんの国見に対する愛、想いを知ることができました。
夢の中で、能登家の松が切られる…
帰郷を早めさせた夢のお告げ
「能登家の松」は、国見地区にある「景観重要樹木」に指定されている松の木です。
こちらの「能登家の松」を描いた版画は、同じく国見地区の「版画ゆうびん舎」さんからのご提供です。
隊員S: 越前海岸盛り上げ隊のブログを見て、国見にUターンされたと知ったのですが、その理由は何だったのでしょうか?
長谷川さん: なんとなく帰ろうとは思っていたけど、若い時は都会に行きたかった。でも独立するなら帰ろうと思っていました。長男だったし、帰らないといけないという刷り込みがあった。おじいさんが公民館長で、国見のために働いていて憧れだったこともあります。ある程度帰る準備をしていたら、大丹生にある能登家の松が切られる夢を見て、運命だと思い帰ってきました。
隊員Y: 白浜の木は切られちゃいましたよね。
長谷川: 切られちゃたね〜
隊員Y: 大丹生の松はまだ残ってますもんね。
長谷川さん: 都会にいたらそういった情報も入ってこないし、現地にいたらそういうことも知れるし、座り込みでもできますしね。そういうこともあって国見に早く戻らなきゃと、決心しました。
国見地区のお話
隊員S: 国見に帰ってきた時の第一印象はありますか?
長谷川さん: だいぶ廃れたなって思いましたね。僕の時代はクラスに25人くらいいて、小さい学校とは言え、結構ぎゅうぎゅうでした(笑)
隊員S: 今なんか一クラス3人とかですもんね(笑)
隊員S: 国見に帰ってきてどれくらい経つんですか?
長谷川さん: 大体15年経ちます。
隊員S: へぇそうなんですね。では、国見に帰ってよかったと感じた瞬間はありますか?
長谷川さん: 久しぶりに帰ったら、お前誰やって感じでした。僕は大丹生町に住んでるんだけど、それでもお祭りに恐る恐る参加してみたら、やることも分からないし、最初は居場所がない感じでした。けれども参加しているうちに、なかなか面白いなって思ったり、感動しました。何もない所だと思っていたし、若いときはあまり(お祭りを)好きではありませんでしたけど…。
隊員A: 国見と言えば海の幸ですが、好きな食べ物とかって…
長谷川さん: 実は海のモノは好きじゃない(笑)。どっちかっていうと山菜とか。でもね、体が疲れたときにサザエを食べると力が出ますね。ビールがあれば最高だね(笑)。元々、海のものってそんなに好きじゃなかったけど、東京で食べた刺身はおいしくなかったね…。こっちに帰ってきて食べた刺身はおいしかったと感じました。
国見でワタリグラススタジオをオープン!
隊員S: 国見で吹きガラス工房をされていますが、小さい頃からガラス工房をしようと思っていたのですか?
長谷川さん: 大学を辞めて何かをしたいとダラダラした時期があったんだけど、テレビでガラス工房を見てこれだ!って思いました。
隊員S: 吹きガラス工房を国見でやられていて、その良さってありますか。
長谷川さん: そうだね。田舎でもビジネスがやりやすくなったってことかな。田舎でもインターネットが普及して工芸品が売りやすくなったり、土地代が安いから工房が構えやすい。他にも田舎の方がクリエイティブな仕事をしやすいし、自然の中の環境とか人付き合いが発想の源にもなるしね。
隊員S: 海は好きですか?
長谷川さん: う~ん、釣りはしないし、船にも乗らないけど、見てるのは好きだね~。太平洋側と違うグレーな感じ、水墨画みたいな日本海が好きかな。国道305号線の亀島が見えるカーブにさしかかると、帰ってきたな~って感じがするね。
「亀島(がめじま)」は、鷹巣地区にある小さな無人の島です。国道305号線を走っていて、カーブを曲がり、海が見え始めると、同時にこの島が見えます。
こちらの「亀島」を描いた版画も、「版画ゆうびん舎」さんからのご提供です。
越前海岸盛り上げ隊をはじめたきっかけは…
隊員S: そもそも越前海岸盛り上げ隊をはじめようと思ったきっかけは、なんですか?
長谷川さん: 国見地区に帰ってきて、国見単独で頑張っても厳しいな~という思いもあって…。越廼とか、鷹巣、殿下を含めた海沿いの町全体が自分の故郷だと思えたら良いと思ったし、地区同士の魅力を共有しながら発展できたらいいな~と思って。越廼の枩田さんの存在も大きかったかな~。
隊員S: 今後やってみたいことや、挑戦したいことはありますか?
長谷川さん: これからも仕事は淡々と進めていきたいね。もちろん時代の流れとか、風向きもあるけど、これまで通りやっていきたい。今は国見をなんとかしたいという気持ちが強い。現代の流れ的には、田舎に行こうよという流れがあるのにまだまだチャンスが掴めていないね。
第1回インタビューを終えて…
話が盛り上がってきていたところで、時間となりインタビューは終了となってしまいました。
今回初めてのインタビューでしたが、長谷川さんがこれまでの経験や、これからの国見に対する熱い思いなどをたくさん知ることができました。
私たちも「国見盛り上げ隊」の活動を通して、私たちなりに色々な人に国見の魅力を今後も発信していきたいと思います。今後とも「国見盛り上げ隊」の活動に、乞うご期待ください。
この記事を書いた人
2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
Qwel Design (クヴェルデザイン) として、web・システム制作、子どもプログラミング教室等事業を個人で運営。妻は版画ゆうびん舎を運営するおさのなおこ。
隊内ではシステム担当で当サイトのwebマスターを担い、熱く実直に組織改善、地域課題にも向き合う。
この記事に出てきた人
国見地区出身で、一度故郷を離れるも、Uターンして戻ってきた。
WATARIGLASS studio を運営する吹きガラス職人であり、我ら越前海岸盛り上げ隊の隊長。尖った人物の多い隊員達をまとめるだけあって、その眼差しは鋭いが、時にお茶目な一面も見せる。決して口数は多くないが、情熱を内に秘め、過疎化が進む越前海岸エリアの振興に尽力。