11月半ばに差し掛かる頃、秋の夕暮れもまた美しくなってきました。越前海岸にはアートを通じて私たちの暮らしを知っていただく機会が増えたように思います。また作家さんたちの素敵な作品やはりいしゃの空間もまた陽の光が温かく皆様をお迎えしているようにも思えます。
さて、2025年アートプロジェクトの第2弾は、彫刻作家の山田康貴さんをお迎えします。
海岸に来るまでの山の中の風景や、宮沢賢治と梶井基次郎の文芸をテーマとした展覧会です。
十一月の山の風のなかに
2025年11月21日(金) – 11月30日(日) ※26日(水)休廊
「感性の共鳴により生まれる振動が伝える愛ある日常」をパーパスとし、展覧会を通じて、アート を介した相互関係の構築を目指す。
山田康貴
1972年大阪府生まれ。福井市在住。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。石を重要なモチーフとしながらモノの存在性について作品化を試みる。
Instagram: @yamada_yasutaka

作家より
宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」はこのような文章で閉められています。 「けれども、わたくしはこれらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。」と。 この「ちいさなものがたりの幾きれ」は、日常にある特別ではない自然をはじめ、街の風景 や、小石、割れたガラス片、あるいは日常生活そのものであるように思います。それらにどこか反応する感性が感動を伴って自己に還ることへのきっかけとなり、そのことが賢治のいう「すきとおったほんとうのたべもの」となるのではないでしょうか。この感性は、賢治をはじめ、梶井基次郎にも感じられ、ひいては僕自身の感性とも呼応するのです。 大正時代の両氏の文章に触れる中で感じた自己にも存在するこの感じることを幾つかの 彫刻作品などとして表現してみたいと思います。
略歴
展覧会
【個展】
| 2000年 | OPEN WORK(ギャラリーO`U・大阪) |
| 2012年 | Signs of Light―光の兆し―(紋や・福井) 山田康貴展(福井銀行福井中央支店・福井) LIFE―記憶の街―フクイ夢アート2012(えきまえKOOCAN・福井) |
| 2013年 | 石化する夜空(ギャラリーサライ・福井) 石化する夜空(村中甘泉堂・福井) |
| 2019年 | 紋や×山田康貴(紋や・福井) |
| 2024年 | mirror(ギャラリーサライ・福井) |
【グループ展】
| 2010年 | 山田康貴・本田富美二人展(Gallery K・東京) Japanese & German contemporary ART III(Galerie DEN/ベルリン・ドイツ) ART FOR TWO展(Gallery K・東京) |
| 2011年 | 「交差する2+1」-彫刻と平面作品を手掛ける3人の作家達―(哲坊庵・福井) |
| 2012年 | TERADE PROJECT’希望’ドイツ・アメリカ6都市巡回展 地震、津波、原発事故のその後 (ラーテノウ、ライプチヒ、ブランデンブルグ、ベルリン/ドイツ) (ニューヨーク、マイアミ/アメリカ) マルシェワンダーランド in FUKUI(越前陶芸村・福井) やなせ和紙×12名の作家展(カンパネルラ・福井) |
| 2023年 | 日独交流神和紙展(卯立工芸館・福井) |
| 2024年 | 日独交流神和紙展(武生公会堂記念館・福井) |
| 2025年 | 森の作家展「水・粋・酔」(金津創作の森美術館・福井) 日独交流神和紙展(武生公会堂記念館・福井) |
今回ワタリグラススタジオさんのガラスのかけら、「ちいさなものがたりの幾きれ」を街の中で手にしていただき、越前海岸に来てはりいしゃに来てもらうというワークショップを企画しました。協力してくださった、そばに映像舎 あわい読書室様、古書灯台様ありがとうございます。
ちいさなものがたりの幾きれに出会える場所
そばに映像舎─あわい読書室─様
- 福井市江守の里2丁目1920
- Instagrama @sobani_awai
古書灯台様
- 福井市順化2-6-24 2F
- Instagrama @toudai_bookstoresobani_awai
ワークショップ
▷「ガラス石」制作
11/22(土)14:00〜20:00 [予約制]各回 定員6名
時間:10〜17時(入場16時まで)
参加費:2,000円+1ドリンクオーダー
・当日は石と組み合わせた「自分の思い入れ」を作品にします
・定員に満たしていない場合、当日参加も可
1)14:00〜15:30
2)16:00〜17:30
3)18:00〜19:30
ワークショップ申し込みはこちら
この記事を書いた人

福井市出身。結婚を機に越前海岸エリア内鷹巣地区へ移住。
デザイン事務所 mogurimasu を運営し、ビジネスやライフスタイルに応じてデザインされたフライヤー、パンフレット、ロゴ、商品を提案。
隊内ではデザイン担当に留まらず、古民家「はりいしゃ」の改修やレジデンシー事業、会計庶務など、多岐に渡って活躍する努力の人。
2022年には、薪ストーブと焚火を楽しむ会 薪アイアイ を設立。