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「はりいしゃ」の改修

2020年4月から、越廼(こしの)地区の蒲生町の旧商店街の一角にある日本家屋の空き家の改修に関わらせていただいています。

こんにちは。越廼・国見地区の地域おこし協力隊で、版画家のおさのなおこです。

越前海岸の町の旧商店街の一角に、かつて針治療院だった古民家があります。商店街復活の願いを込めて、リノベーションが始まりました。

越前海岸盛り上げ隊の活動の中で見つけられたこの建物は、昔の優れた職人の手仕事がたくさん施された建具、間仕切りなど、かつての豊かな暮らしを感じさせる空間が残っています。この建物をどんな風に生まれ変わらせたら良いか、みんなで意見を出しながら工事が始まりました。

居間
旧診療所

通りに面した可愛らしい三角屋根の小屋は、かつて鍼治療院として利用されていたそうです。それで屋号は「はりいしゃ」。そこからこの古民家は、盛り上げ隊内で「はりいしゃ」と名付けられました。

母屋は、盛り上げ隊の活動拠点の一つにしたり、お試し移住の宿泊可能施設にして、ゆくゆくはゲストハウスにしてゆこうという意見が出たり、元診療所の素敵な小屋は、ギャラリーとして工芸作品などの展示会場にしたり、ここへ来て、盛り上げ隊メンバーの中からいろんな夢が膨らんでいます。

改修の様子1
改修の様子2

改修は、廃材利用などでご活躍の、リノベーターの出水さんにご協力いただいていて、タイル貼りや壁塗りのワークショップ企画を開催したりしながら進めています。

大工の松井さんの技には目を見張るものがあり、出水さんやメンバーの提案をなんでもすぐに実現してくださるスーパーマン。来てみて知ったのですが、福井はもともと漁師の町であると同時に優れた大工・木工職人が多く、その名残で、製材所の若手の職人から、ベテランの松井さんのような方まで、とても魅力的な木工技術者の方が多いです。

改修の様子3

そういった方々にご指導を賜り、初めてだった壁塗りのワークショップでは、我を忘れて熱中してしまいました。私ももともと田舎で小屋作りなどしていたこともあって、このようなリノベーションの経過を見るのはとても楽しく、勉強になります。自分の家もやる気になればどんな風にでも変えていくことができるかも、という勇気さえもらえます。

みんなの夢が少しづつ形になっていく様子、できる限り記録して、このような場で発信できたらな、と思います。そして出来たら、いろんな方に、盛り上げ隊の魅力的な地域づくりの現場にも、何らかの形でご参加いただけたら良いな、とも思い描いています。

この記事を書いた人

版画ゆうびん舎 おさのなおこ

2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
版画ゆうびん舎を運営し、版画作品、版画を使った日用品・デザイン等を制作し、地域に開かれた版画教室を主催。2019年~2022年は、越廼・国見地区の地域おこし協力隊に就任し、ガラス作家で隊長の長谷川らと共に、古民家「はりいしゃ」でアート関連事業を数多く手掛ける。