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家族で防災会議

僕たち家族の住む福井市小丹生町は、海と山の狭間に所狭しと住宅が立ち並んでいます。
せっかく田舎に引っ越したのに、ちょっとした畑ができるような庭もなく、この土地の狭さがちょっと残念だと当初は感じていたのですが、今回の地震で、防災の地の利があることに気付きました。
我が家は、避難場所でもある春日神社のある小高い山への登り口と、玄関が向き合っており、山は里山として集落の住民の物置小屋や畑が点在しています。
この辺りは地盤がしっかりしていて、揺れも少ないし、津波が来ても、すぐその山の高台へと逃げることができます。

年始の地震の後、僕たちは家族会議をして、普段のキャンプ用品をベースに、いつでも持ち出せる家族人数分の旅行用リュックや登山用ザックに、緊急時持ち出し品をまとめてみました。
寝袋と雨具・防寒具、ライト、タオル、少しの水と携帯食は、全員の荷物として。
大人はそれに加えて、水袋、簡単な医療品(包帯、絆創膏、消毒薬等)、ガスバーナーとキャンプ用の食器類を。
どのくらいの災害を想定するか、考え始めたら切りがなくなってくるのですが、結果、かなりの荷物量となってしまいました。
これだと、荷物を常時玄関に置いておくよりも、山に場所を借りて置いておく方が早いです。
ですが残念なことに、山には放置され廃墟となった(あるいはなりつつある)物置小屋が多数あるにも関わらず、我が家の所有する小屋は無いのです。

今朝は年に一度の町内総会があり、さっそく避難場所である神社に備蓄を置いておけないかと意見しましたが、予算もなく難しいそうです。
どうせ個人で備蓄しておくのだから、その分を出資しても構わないのですが、周囲に同意を求めても、かえって場を白けさせるかも知れないと思って止めておきました。
その他の議題として、港の老朽化や林道の整備などが挙がりましたが、どうにも海や山で仕事をする人が少なすぎるので、予算が下りないという話でした。

僕たち家族は、様々な視点において都市部で暮らすことの脆弱性に気付き、地方へ移住しました。
その直後、予見通りのコロナ騒動でした。
都市で大災害に遭った場合、自分達が生き延びれるかどうかは、都市そのものの防災システムと「運」に頼る部分が大きいのではないかと思います。
でも、田舎なら、集落の住民同士で助け合い、知恵・道具・技術を出し合って、生き延びやすいのではないかと思っていました。
でも、あと10年、20年もしたら、頼りになるおんちゃん達もこの世を去っていきます。
そのとき、この豊かな海、山と共に生きていく術は、残念ながら次世代へと継承されていません。
神社への避難路の草刈りさえ、もう集落の次世代では、自前で出来ない状態になってきてしまっているのは、何とも勿体無い話です。

この記事を書いた人

システム担当 / Qwel Design 伊藤大悟

2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
Qwel Design (クヴェルデザイン) として、web・システム制作、子どもプログラミング教室等事業を個人で運営。妻は版画ゆうびん舎を運営するおさのなおこ
隊内ではシステム担当で当サイトのwebマスターを担い、熱く実直に組織改善、地域課題にも向き合う。