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秋色の光の下で – 竹工芸とコラージュ切り絵①―橋沼みわこ

越前海岸のギャラリーはりいしゃにて、今年度アートプロジェクトの第2弾として、再び2名の作家を招聘することとなりました。

シンプルながらも「竹」の持つ深い美しさを追求し、過去と未来を繋ぐ表現が特徴の成山悟司氏と、着物の染め型紙として使われてきた「渋紙」を使った、質感・色彩において繊細な作品を展開する橋沼みわこ氏を迎えます。

素材の持つ魅力を最大限に引き出し再解釈する2人の作家。観る人に新たな視覚的体験を提供します。

秋が深まる季節、光の下で奏でる演出をどうぞご堪能ください。

「秋色の光の下で – 竹工芸とコラージュ切り絵」作品展

  • 会期: 2024年10月4日(金) – 2024年10月6日(日)
  • 時間: 10:00 – 17:00
  • 会場: 越前海岸盛り上げ隊交流施設「はりいしゃ」(福井市蒲生町1-42)
  • レセプション: 10月4日(金)16:00~ 作家との交流会
    • 参加費1,500円(ささやかですが、ソフトドリンク・軽食付きです)
  • レセプションおよびワークショップお申込みフォームはこちら

今回、橋沼さんの展示会は、はりいしゃで2回目の開催です。

自然素材を使った和紙「渋紙」を独自の手法で制作し、その質感と色彩を活かして織りなす作品が多くの人々を魅了しています。

彼女の作品は、日本の伝統的な技術を尊重しながらも、新しい表現の可能性を探求し続けています。

今回の展示では、美しい自然の光が降り注ぐ窓際に作品を飾り、訪れる方々に深い感動と癒しを提供していただけることと思います。

コラージュ切り絵
ミニバッグ
エール
山の景色

紙工芸作家 橋沼みわこ

舞台衣装のデザインをしていた頃に出会った伊勢型紙に衝撃を受け、切り絵を始める。洗える和紙、渋紙の特質を活かした作品作りを行い、現在は切り絵クラスの傍ら、作品制作を行っている。

メッセージ

渋紙。聞き慣れない紙の種類であると思うが和紙である。コウゾという植物から出来ており、和紙として出来上がった紙を縦、横、縦と3枚を柿の渋で張り合わせ、室の中で燻煙させる。そうする事によって天然の撥水加工された強靭な道具としての和紙となり、着物の染め型紙としてつくられてきた渋紙の原型である。今回は、窓飾りとして制作し、絶えず移ろぎ変化する美しい光を感じとることに着眼して欲しい。

略歴

愛媛県松山市出身
1988年文化服装学院 デザイン専攻科卒業
1992-98年仏・国内外において数々の舞台衣装を手がける
2014年アカリ・イマージュ展《金津創作の森アートコアミュージアム》
2016年藤野ふるさと芸術村創成30周年記念「ふじの・森からの創造展」参加
2022年はりいしゃにて作品展「橋沼みわこの世界」

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ワークショップのご案内

コラージュ切り紙アクセサリーづくり

  • 日時: 10月6日(日) 13:00 – 16:00
  • 参加費: 2,000円
  • 所要時間: 1時間30分位
  • 定員: 常時5名・要予約(人数が空いている場合は当日参加も可)
  • 対象: 中学生以上
  • ワークショップお申込みフォームはこちら

作家と触れ合う

○ WSは予約制です。
○ 橋沼氏のWSは時間枠でのお申し込み、又は備考欄にてご希望の時間をお知らせください。
○ 人数が空いている場合は当日参加も可能です。

越前海岸盛り上げ隊交流施設「はりいしゃ」について

福井市蒲生町1-42 古民家「はりいしゃ」
国道305号線から山側の旧道へ入り、「枩田商店」の隣の隣。
駐車場は越廼消防署脇をご利用ください。

この記事を書いた人

版画ゆうびん舎 おさのなおこ

2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
版画ゆうびん舎を運営し、版画作品、版画を使った日用品・デザイン等を制作し、地域に開かれた版画教室を主催。2019年~2022年は、越廼・国見地区の地域おこし協力隊に就任し、ガラス作家で隊長の長谷川らと共に、古民家「はりいしゃ」でアート関連事業を数多く手掛ける。

当企画は、(公財)福井県文化振興事業団のアートプロジェクト支援事業による助成を受けています。