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新年挨拶および無事の報告

新年明けましておめでとうございます。
震災で被害を受けられた方には、心よりお見舞い申し上げます。

福井市越前海岸エリアは震度5弱で、直後、津波警報が発令され、集落に居た多くの方が高台に一時避難しました。ちなみに僕の避難した高台では、隊長の長谷川も一緒でした。我が家の次男は最初、不安で泣きそうでしたが、長谷川家の子供たちと合流すると、にわかに元気を取り戻し、少し興奮気味に坂道を駆け回っていました。そんな具合に、避難とは言っても皆さん「まぁ大丈夫やろ~、念のため」という感じで、比較的ノンビリとした調子ではありました。

震度5弱の揺れと言えば、僕は3.11のときに吉祥寺で経験したことがありましたが、その時ほど恐怖を感じるような揺れではなく、越前海岸エリアは地盤が強固なのではないかと思います。

津波の予測は1時間後、3m程とのことでした。高台では、皆で心配そうに海の潮位を観察し、「今潮が上がってきてないか?」とか、「引いてきてないか?」とか会話が交わされましたが、17:00過ぎ(地震発生から1時間経過後)、それっぽい波紋のような数十センチの波が見えたきり、幸い何事もなく。

集落によっては、17:30過ぎにはもう高台から解散したところもあるようで、逆に日が落ちて寒くなってもまだ高台に集まっていたところもあったようです。僕たちは、余震に対する警戒と、子供たちが警笛に怯えて落ち着けなかったのもあって、念のため車で10分の殿下地区(山間地域)の松平の家まで避難し、一夜過ごしました。

殿下へ抜ける途中の海岸線から山に入る大味(おおみ)の交差点では、警官の方が立っていて、おそらく海岸線に向かって来る人達に引き返すよう勧告していたのでしょう。

津波警報が解除されたのは翌日の午前10時頃でしたが、それぞれ地区長の判断で当日の夜に避難所は解散となり、この近辺で一晩寒さの中避難所で過ごした、という人は少数だったのではないかと思います。

(後日知りましたが、鮎川町の高台にある国見公民館へは、130名程避難した方がいたそうです。そのうち何家族かは、一晩公民館に泊まったそうです。国見公民館は暖房も完備していますので、寒くはなかったのではないかと推測します。)

今回のことは、僕たちに関して、良く言えば防災のための経験になったかと思います。

この辺り(国見地区、小丹生町)は、海と山の狭間に集落があるので、もし津波に集落が飲まれるような事態があっても、住民はすぐそこの山に避難できることが良く分かりました。(家族が自力で歩ける年齢だから言えることなのかも知れませんが、車での避難も可能でした。)

津波が到達するまでの時間も、速報で分かるので、ありがたいことです。

以上、ご挨拶を兼ねて、越前海岸エリアの無事のご報告まで。

尚、2024年の越前海岸盛り上げ隊の活動予定としては、春に「港町旧道商店街」の第二弾を開催、夏~秋のうちにその第三弾やアート事業などの企画を予定しています。お楽しみに!

この記事を書いた人

システム担当 / Qwel Design 伊藤大悟

2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
Qwel Design (クヴェルデザイン) として、web・システム制作、子どもプログラミング教室等事業を個人で運営。妻は版画ゆうびん舎を運営するおさのなおこ
隊内ではシステム担当で当サイトのwebマスターを担い、熱く実直に組織改善、地域課題にも向き合う。