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ワカメちゃんとメカブちゃん

私は鷹巣地区に住んで7年が経とうとしていますが、毎日違う海の表情に癒される日々を過ごしています。私の住んでいる地区は目の前が海と港です。

メカブだけ茎から切り落とし、湯通しすれば青くなる

春の訪れと共に嬉しいことと言えば、この時期ワカメが採れます。

私の町内は3年海岸沿いに住んで、漁業権があれば海の幸を自分たちで手にすることができます。(町内、地区ごとに漁業権のガイドラインが違います。)

私たちの町内にもワカメの由来があり「ワカメの浦」(わかめが取れる海岸沿い(浦))というところから「和布」という名前がついたそうです。

初めてワカメを手にした時、あまりにもプリプリし、わかめ茎の基部に付いている豪快なメカブにびっくりしたのを覚えています。ここに来る前は、メカブと言えば、三杯酢メカブぐらいしか買ったことがなく、市内スーパーで売っている細く切られた緑のメカブと海に潜む茶系のメカブが一緒なものとはなかなか信じれませんでした。

弾力のあるぷりぷりメカブ

ワカメといえばサザエさんのワカメちゃんを想像する人もいるのではないでしょうか。

二十歳前後、3ケ月おきに髪型を変えていた私は、美容師さんにワカメちゃんのヘアスタイルをモード系でお願いしてた時期もありました。笑 (自分で言うのもあれですが、これがなかなかクールでいい….)

うん十年経った今、ワカメを洗いながら、このシルエットがワカメちゃんのヘアースタイルのヒントになっているのかなと思ったり、この滑りでお肌ピチピチになりたい!そんな妄想もしつつ。。。それはさておき、ワカメちゃんが国民的アニメ家族の一員であるように、越前海岸で取れるワカメちゃんは地元の産業然り、美味しさ、健康面など食文化で愛されている食材の一つだと感じています。

ちなみにシーズン中、本当に短期間ですが、我が家で見る恒例の光景は干しわかめと塩わかめ作り。干しわかめは家庭レベルであれば、洗濯バサミで干す人もいますし、天気のいい日に簾で一気に干します。

塩ワカメの場合、我が家は雑菌も兼ねて一度湯通しし、塩でワカメを洗い、出てきた水分を絞っていきます。ふわぷりでコシのあったわかめちゃん(親しみを込めて「ちゃん」づけに)は一晩で1/5にしぼんでいきます。さっきまで塩分の中に漂っていた海のものを今度は大量の塩で揉み、水分を排出することがこれまた不思議な化学反応です。

今年も40L程のワカメに対して1kの塩を使いました。水分がなくなり、塩がふいたままになったら完成です! 1年中食べられる保存食になります。塩ワカメをしている間は家中潮の香りでいっぱいになり、海の恵みを感じます。

そんなワカメちゃんの食べ方は今だけしか見られない「ワカメしゃぶしゃぶ」が我が家の定番。

鍋に入れた瞬間色が変わる「ワカメしゃぶしゃぶ」

一方めかぶちゃんはめかぶ汁やめかぶ納豆でいただきます。(細かく刻めば刻むほど粘りが出て納豆のようにネバネバに。出汁と絡めて出来上がり。あったかいご飯の上にポンっと乗せ、、、

「いただきま~す!」アグッ、モグモグモグ、、涙美味!

生姜を乗せためかぶ納豆とめかぶ汁のWコンビ

今シーズンもワカメちゃんとメカブちゃんは春の訪れと共に潮の香りを届けてくれました。

感謝!

この記事を書いた人

デザイン担当 / mogurimasu 鈴木淳子

福井市出身。結婚を機に越前海岸エリア内鷹巣地区へ移住。
デザイン事務所 mogurimasu を運営し、ビジネスやライフスタイルに応じてデザインされたフライヤー、パンフレット、ロゴ、商品を提案。
隊内ではデザイン担当に留まらず、古民家「はりいしゃ」の改修やアート企画、会計庶務など、多岐に渡って活躍する努力の人。
2022年には、薪ストーブと焚火を楽しむ会 薪アイアイ を設立。