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カニカニ合戦

私の子どもはもう小学生2年になろうとしているのですが、字を習い出した今年、自分で絵本を上手に読み始め、成長を感じる1年でした。

改めて子どもが借りてくる童話や図鑑がおもしろく、大人になった今でも絵本を読み返すのもいいなと思う今日この頃です。

ところで、先日、子どもが久々に「さるかに合戦」の絵本を借りてきて、懐かしいなぁと読み返していました。カニが持ってた大きなおにぎりほしさに、小さな柿の種を持っていたサルが今すぐおにぎりを食べたく、1つの種からたくさん実がなる柿と交換して欲しいとカニと交渉します。

カニは我が子に柿を食べさせたいとせっせと植えた柿の種に水やりをし、一生懸命働きます。ですが、結局意地悪の猿に青い柿をぶつけられ寝込んでしまいますが、それを知った仲間に助けられるというあらすじで、仲間に恵まれ子を想う優しいカニが描かれています。

そんな昔話の舞台とは裏腹に、越前海岸ではカニはお客様をもてなす王者です。私の子もスーパーへ行けばカニのコーナーから離れないヒーロー的存在です。

それでも表舞台に出るためには、やはりカニは裏方でせっせと働いています。皆様に美味しく食べられるまで、何十回も脱皮をし、若狭湾の恩恵を受けプランクトンを多くとり元気に育ちます。タグがつく立派なカニたちはなんと15年も成長を待つのだとか。

絵本で木に登れる猿と登れない動物を取り上げるのにたくさん候補者はいたとは思いますが、あえてカニを主人公にしている昔話にしても、カニたちの美味しさは格別!と言える現代でも、カニ愛は感じるのは私だけでしょうか。

そんなカニも今シーズンはお値段高騰し、だんだん手が届かない存在になってきました。あと数年後にはカニはもっと貴重になり、「私が1番よ」と言わんばかりにカニカニ合戦が繰り広げられるのかもしれません。

今シーズンも残りわずか3月いっぱいまでは越前かにいただけます。何はともあれ、自然の恵、カニたちの壮大な努力をいただけることに感謝です。

カニがまだ堪能できる施設のご紹介

白浜荘さんがカニの剥き方教えてくださいました。

この記事を書いた人

デザイン担当 / mogurimasu 鈴木淳子

福井市出身。結婚を機に越前海岸エリア内鷹巣地区へ移住。
デザイン事務所 mogurimasu を運営し、ビジネスやライフスタイルに応じてデザインされたフライヤー、パンフレット、ロゴ、商品を提案。
隊内ではデザイン担当に留まらず、古民家「はりいしゃ」の改修やアート企画、会計庶務など、多岐に渡って活躍する努力の人。
2022年には、薪ストーブと焚火を楽しむ会 薪アイアイ を設立。