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社会創生プログラム フィールドワーク② 〜はりいしゃ編〜

先日、福井附属中学校の生徒さんが社会創生プログラムの一環で、越前海岸に来てくれました。そのときの様子を広報部がレポートしたいと思います。

前回フィールド ①からの続き

越廼公民館 地域おこし協力隊、版画家としても活動。

おさのなおこさん案内のフィールドはこちら

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ワークフィールド ②:はりいしゃ

地域に人が集まる拠点づくりを。高橋要くん

「ここは、クラウドファンディングを通して、旧道沿いにある古民家を盛り上げ隊が交流施設の場として改修した場所です。『はりいしゃ」というのは、この家につけられた名前、つまり「屋号」です。かつて鍼治療院を営んでいたことから名付けられたものです。

はりいしゃ前にある商店街には、かつてはパチンコ店や映画館もあったそうです。交通の便による人口減少が大きくなってしまったのですが、夏には海水浴で賑わっています。」と高橋くん。

「とりあえず、はりいしゃを歩いてみましょう。」ということで、生徒たちは改修したキッチン、トイレやお風呂場、廊下などを思い思いに見学。iPadを持ちながら、その画面にはそれぞれの「はりいしゃ」を映し出していました。

iPadではりいしゃの隅々を記録していました

その後の質問タイムでは、古民家としてのはりいしゃの作りにも目を向けながら、生徒たちから様々な質問が出てきました。

「ここのはりいしゃは和の文化的なものが凝縮されていますね。外国人向けに使ってもらうことは考えていますか」

「ここは民宿ですか」

「この家の未来はありますか」

そんな質問に対して、高橋くんは答えます。

「今はコロナだけど、外国の方も含めて今後きてくれると嬉しい。この地域の暮らしそのものを楽しんでもらえるといいですね。人によってこれがいい!と思うものは違います、街は突然変わるものではなく、今日これをやってみようかなと1歩踏み出せる土台作りが必要。人口が増えるためにたくさんの人がすぐ移住してくるのは難しいかもしれないけど、困ったら離れていても助け合えるような関係性をつくる機会を増やしていけたらと思います。」と生徒たちに言葉を残しました。

→フィールド ③へ続く 国見クラゲ公民館 国見に旧公民館を新しくクラゲ専門の水族館を来春オープン。 館長 田中俊之さんの案内のフィールドはこちら

この記事に出てきた人

版画ゆうびん舎 おさのなおこ

2019年末頃、東京都町田市からIターンで移住。
版画ゆうびん舎を運営し、版画作品、版画を使った日用品・デザイン等を制作し、地域に開かれた版画教室を主催。2019年~2022年は、越廼・国見地区の地域おこし協力隊に就任し、ガラス作家で隊長の長谷川らと共に、古民家「はりいしゃ」でアート関連事業を数多く手掛ける。

渉外・交流担当 / ノカテ 高橋要

山形県出身で、殿下地区の地域おこし協力隊としてIターンで移住した。
越廼地区の美しい景観を作っている越前水仙を栽培・販売する ノカテ を運営する他、多数の地域活動グループで活躍してきた実績を持つ。
隊内では、クラウドファンディングで隊員を牽引し、また都市部から招いたゲスト達との交流事業の多くを担当し、彼の名前通り隊の要となっている一員。

くにみクラゲ公民館 田中俊之

福井市在住。小島隊員と共にクラゲ専門店Atolla(アトゥーラ)として事業をしていた古参メンバーの一人で、その専門性を活かし、2022年に「くにみクラゲ公民館」を設立。
クラゲに限らず、生き物全般に精通していて、学校の課外学習等で講師として招かれた実績も多数ある多忙な館長だが、いつでも水族館への来場者を楽しませる工夫を考えている。

この記事を書いた人

デザイン担当 / mogurimasu 鈴木淳子

福井市出身。結婚を機に越前海岸エリア内鷹巣地区へ移住。
デザイン事務所 mogurimasu を運営し、ビジネスやライフスタイルに応じてデザインされたフライヤー、パンフレット、ロゴ、商品を提案。
隊内ではデザイン担当に留まらず、古民家「はりいしゃ」の改修やアート企画、会計庶務など、多岐に渡って活躍する努力の人。
2022年には、薪ストーブと焚火を楽しむ会 薪アイアイ を設立。